燃焼中の薪の継ぎ足しに使うサイドローディングドア。一次燃焼室の白っぽく見える部分はバックグレート。ボルトで固定されており、簡単に交換ができる。 |
フェデラルコンベクションヒーターには、欧米ではさまざまな意匠のモチーフとなっている麦を束ねたデザインのアンダイアン(薪のころび止め:andiron)が採用されている。 |
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前面上部の左右に見えるスリットからは温風が放出される。対流熱式と輻射熱式の長所を併せ持ったシステムである。
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指でつまんでいるのはプライマリーエアーコントロール・レバー。一次燃焼室のコントロールに使う。焚き始めなどは写真のように手前にして勢いよく空気を取り入れると良い。空気は前面扉横に見えるエアーインレットシャッターから吸い込まれる。 | |
アッシュパンが一次燃焼室とは独立しているため、燃焼中でも作業が可能である。アッシュリップのラインが優雅である。アッシュパン左に見えるアイ(ハトメ)にセラミックハンドルを掛けておく。
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コンベクションヒーターの表面には無数の小石で打ったような模様がある。室内の照明が乱反射し、マットな感じでとても落ち着いた表情をしている。この表面の不規則な凹凸は、デザインにも増して放熱面積を増やすという暖房機能を重視した結果である。さらに、コンベクションヒーターはどの機種もトップ、背面、底部が二重構造になっており、この効果によって表面積はさらに増えて、通常の薪ストーブの2倍の放熱性を持つ。
前面のガラス扉は小気味良いアーチを形作り、フェデラル模様の扉枠を彷彿とさせる。その奥に見えるアンダイアン(薪のころび止め)は、麦の穂を束ねた形をモチーフにしている。高さのあるアンダイアンであるから、就寝前に薪をたっぷりと入れてもガラス面に直接薪が触れることがなさそうである。扉の下にはアッシュリップ、その下には独立した灰受け室がある。向かって左側面には薪投入用の扉が設けられている。また、コンベクションヒーターの特徴といえるエアーインレットシャッターが前面扉の両脇に備わる。このシャッターからフレッシュエアーを燃焼室内に送り込む。送り込まれた空気はドアのアーチに沿ってアーチ頂部へ回り、ガラスの曇りを抑えるエアーカーテンとなる。 |