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ストーブトップを取ると、中央に半円形のスペースが現れる。手前の白いものはルフラクトリー。触媒を高温に保つためのもので、セラミックファイバー製。 | リフラクトリーの後ろにはダンパーが納められている。写真ではダンパーが開いている。焚き始めや薪の投入時などにはダンパーを開く。左の写真はダンパーが閉じられていて、煙は、一次燃焼室→二次燃焼室そしてこの半円形の小部屋=三次燃焼室で計3度燃えて煙突へ排出される。 | ||
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リフラクトリーの下にあるのが薪ストーブに革命をもたらした円形の触媒。一次燃焼室の直上に位置するため合理的で無駄がない。 | 触媒は、このように簡単に取り外すことができる。バーナー状にフレッシュエアを吹き出すエアディストリビューターがある。その下にはタービュランス(渦巻き)を発生させて触媒に均等に排ガスを整流するバッフルが見える。触媒の周りの白いテープ状のものは、インテラムガスケットといって高温になると厚さが常温時の3倍に膨れあがって、台座と触媒の隙間を塞ぐ役目をする。 |
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フェデラルコンベクションヒーターFA265は、コンベクションFAシリーズの中の中型機種として確固たる地位を築いている。中型といっても実際にはラージサイズで、暖房性能は1万kcal/時を超える。
さて、外観を見てみよう。弟分のFA225とは高さと奥行きが同じで幅のみが265のほうが大きい。また、兄貴分のFA285のほうが幅、奥行き、高さともに大きい。中庸サイズで外観上はとてもバランスが良く見える。フェデラルコンベクションヒーター・シリーズの「フェデラル」とは、アメリカ連邦(政府)のことであるが、18世紀後半に確立されたヨーロッパの建築様式の模倣からの脱却を目指した古典的建築様式の名でもある。 アメリカではクラシカルなデザインの薪ストーブに人気が集まっているが、特に自分たちの手で編み出したオリジナルデザインには、ことのはかこだわりがあるようだ。そういった観点で見てみると、このフェデラル様式を身にまとった薪ストーブは、生粋のアメリカンであるといえる。 |